「ニコニコ現実」というお話。

ニコニコ動画とAR(現実拡張)技術が可能にする「ニコニコ現実」という未来 - CNET Japan
濱野智史氏によるニコニコ動画とコミュニケーションについて分析した記事が面白かった。
動画共有サイトという"非同期型メディア"に"擬似同期性"を与えたからこそニコニコ動画があれだけ流行ったと。
同じ時間、同じ場所でのみ味わえるはずの"お茶の間のシンクロ感"を疑似的に作り出したからこそ、
あれだけの成功(商業的にかはともかく人が集まった)があったのだと。
それに関しては全く賛成で、新しいコミュニケーションの形が作られたと思う。
ただシンクロ感(共有した事実?)だけでなく、感情の共有(確認による感覚共有?)も重要な気もする。
そういったシンクロ感を動画だけでなく、現実にまで拡張しうる技術がAR(Augmented Reality)である。
電脳コイルの世界が一番イメージしやすいけど、電脳メガネを通すことで、
現実の上にもうひとつレイヤー(仮想世界)を重ねて世界が拡張される。
ニコニコ現実」はその現実に重ねあわされた仮想世界にコメントが現れる世界だ。
そんな世界を想像してみると結構気持ち悪い世界が現れてきそうだなぁと思ってみたりする。
見知らぬ誰かの感情が街中に脈絡もなく転がっていたらとか考えるとぞっとするなぁ。