JASRACが独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080423-00000018-yom-soci

テレビで放送される音楽の使用料をめぐり、社団法人・日本音楽著作権協会JASRAC、東京都渋谷区)が
放送局との間で同業者の参入を阻害するような契約を結んでいたとして、公正取引委員会は23日、
独占禁止法違反(私的独占)の疑いでJASRACを立ち入り検査した。

日本の音楽著作権のほとんどを管理するJASRAC独占禁止法違反の疑いで立ち入り検査。

業界関係者によると、JASRACはNHKや民放各局との間で、
著作権を管理しているすべての曲の放送や放送用の録音を一括して認める「包括契約」を締結。
使用料を実際に使用した回数にかかわらず、各放送局の前年度分の放送事業収入に1・5%を乗じた額と定めている。

使った曲ごとに対価を支払う「曲別契約」という契約形態もあるが、
すべての曲を把握するコストや労力がかかるため、ほとんど採用されていないという。

今回は「包括契約」が他の事業者との競争を阻害するとのことで独禁法に引っかかると判断された。
音楽著作権の管理はJASRACが62年間独占してきたが、2001年からは著作権管理事業法施行により新規事業者が参入可能になった。
それでも現状としてJASRACの一人勝ちが続いていたことに対してまさかの独禁法
これって結構影響が大きい問題だよなぁと思ってみたり。
Youtyubeやニコニコ動画と音楽の使用に関して包括契約を結んだ矢先にこんなニュースが出たんじゃなぁ。
著作権の管理の方法が大きく変わる転換点になる可能性があるよなぁ。
それこそクリエイティブ・コモンズのようなライセンスの管理と著作権者による個別の著作権管理が台頭する可能性もあったりしそう。
ただそれでも現状はすぐ変わらないとはおもうけど。