それでも買うんだけど。

読んだもの−小説−

樹霊の塔 伊集院大介の聖域樹霊の塔 伊集院大介の聖域/栗本薫

伊集院大介シリーズ最新作。
今回の舞台は70年代で久しぶりに森カオルが登場した過去のお話。
猫目石の中で予告されていたらしいが覚えてない。
感想としてはもうどうしたらいいんだろうという感じ。
怒りをこめてどこに向かって振り返ればいいのやら。
もうこれ以上伊集院大介シリーズに期待すべきではないのだろうな。
そんなことを新作が出るたびに買っては思っているんだけど。
そんなことを考えながら伊集院大介シリーズのアマゾンレビューを眺める。
最近の作品に関してどれも評価が低い。といってもレビュー数も少ないんだけど。
やっぱり天狼星以降の作品(アトム以降?)に関してはピンとこないなぁ。
気になる点について。
ここ2作では"老い"というものに対する栗本氏の複雑な感情が表れている気がする。
かたや捻れた若さを内に秘めたまま老いてしまった偏屈な老人、
かたや時が止まったような世界で美しく老いる仙人のような老人。
こうなりたい、あるいはこうなりたくない、老いというどうしようもなく訪れるものへの
恐れや憧れあるいは諦めのようなものがあるような気がする。

気になるニュース

http://mainichi.jp/enta/mantan/manga/news/20080229mog00m200053000c.html
ありえねぇ。どうやってドラマ化するんだ。
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51246191.html
ドラマまでは手が広がらないけどどのぐらい増えてるんだろう。

自分用メモ

小林 よしのり(1953生)/遅咲きじじい
栗本薫(1953生)/樹霊の塔/六月の桜